昨日はEQアセッサーの継続学習ためにEQAC講座に参加いたしました。
EQ(EIとも)というのは感情の知性とも言われてますが、要するに、感情と思考を融合させ、いかによりよく動けるか、関われるか、ひいては生きられるかということを目指すものです。
人は感情を抑えることに重きをおいてきましたが、実際は、感情がなければ時間の優先順位はおろか、どんな優先順位をもつけることができなくなるという報告もあります。
感情を無視せず、その意味を知って適切な判断をしていく。
そのように行動を選択できるようになるために、EQを知るのはとても役立ちます。
詳しくはシックスセカンズのホームページをご覧ください↓
これはもちろんコーチングにおいても非常に重要だと感じています。
いくら頭でわかっていても、感情がついてこないと心からの行動は起きないですよね。
相手の微妙な感情に気づけるという能力がいかに必要かということになって来ます。
シックセカンズのプログラムはDiSCとともに国際コーチング連盟の継続学習プログラムCCEの承認を得ています。
そこからも、コーチングの場面でこれがいかに重要かということが明らかですね。
毎回この講座はいろんな意味で学びが大きいものですが、いつも思うのは、感情を洞察することの難しさです。
同じ感情も一人として同じ捉え方ができないということ。
状況や問題は話してもらえたとしても、感情は丁寧に丁寧に関わっていかなければ話してさえもらえない。
そして、たくさん話してもらいないと洞察することもできないという事実もあります。
今回も知らなかった知識や実際の演習の関わりの中で得るものがたくさんありました。
そんな中で、ふと浮かんできたフレーズ。
「智に働けば角が立つ、情に棹させば流される、意地を通せば窮屈だ、とかくひとの世は住みにくい。」
漱石の有名な言葉に今更ながら共感が湧いてきました。
住みにくい、それでも、ここで生きる意味があるということなんですよね。
日本の純文学にハマり始めたのは高校を出て社会人になった頃。
それまでは海外文学か歴史小説や社会的な問題を扱ったものが多くて日本の純文学は敬遠していました。
今から思えば、純文学こそ微妙な感情からの人の機微を扱ったものなんですよね。
そんな頃に読んだ私の理解が浅すぎるのは当然。
あの言葉を言わしめた漱石をもう一度じっくり味わいたくなった次第です。