映画ネタが続きますね。

「インターステラー」この映画は、以前に一度観ていたんですが、ジェシカ・チャスティンつながりで再度観ようと思いました。

一回目の時は、なんとなくジーンとして、心には残ったが、再び観ようと思うほどではなかったんですね。

この映画の最初の印象としては、SF映画にありがちな、ストーリー展開が速くて、最後で無理やりハッピーエンドだなと思っていたんですが、ふとした会話の細部にも伏線が引かれていて、観れば観るほど面白くなってきました。(3回は続けて観た)

そこで、この映画の原作ってあるのかと思い、調べてみました。

すると意外にも、本当の物理学者が本気で考えたストーリーだと知りました。

以下は、それが書かれていたブログです。内容についても紹介されているので、よかったらこちらでご覧ください。

 

https://blog.goo.ne.jp/m_amsw/e/575adad81094ee2756b9685b8904b68a

 

https://cinemore.jp/jp/erudition/460/article_467_p1.html

 

 

この映画からいろんなことを考えました。

・声が届かない苦しみ

・届かないものを信じる真実と、届くものを信じてしまう弱さ。

・結局自己完結から脱却できない人間の思考。

・愛は人間が作っていない。

・重力と愛が超えさせる(これは重要なメッセージなのに、言葉にするとなんて陳腐になるんだろう)

・愛の数値化は量ではなく行動、それもコンタクト方法だった。

・バイナリーのメタファー

・あきらめるなというメッセージ

・重力と時間の概念の変化

・未来の「眠り姫」は、自分の役割を終え、自ら眠りにつく。

詳しくは明日書こうと思います。

あまりにも考えが錯綜している。

 

せっかくなので、今日のところは、映画で繰り返し出てくる詩のメッセージを紹介して終わります。

他の場面からも繰り返し「あきらめるな」というメッセージをかんじるのは、この詩が引用されているためですね。

以下こちらのブログより抜粋

https://blog.goo.ne.jp/m_amsw/e/575adad81094ee2756b9685b8904b68a

 

《本文》
Do not go gentle into that good night,
Old age should burn and rave at close of day;
Rage, rage against the dying of the light.
Though wise men at their end know dark is right,
Because their words have forked no lightning they
Do not go gentle into that good night.
Good men, the last wave by, crying how bright Their frail deeds might have danced in a green bay, Rage, rage against the dying of the light.
Wild men who caught and sang the sun in flight, And learn, too late, they grieved it on its way,
Do not go gentle into that good night.
Grave men, near death, who see with blinding sight Blind eyes could blaze like meteors and be gay,
Rage, rage against the dying of the light.
And you, my father, there on that sad height,
Curse, bless me now with your fierce tears, I pray.
Do not go gentle into that good night.
Rage, rage against the dying of the light.

《和訳》
あの穏やかな夜におとなしく身を任せてはいけない。
老いたならばこそ燃え上がり、暮れゆく日に荒れ狂うべきだ。
消えゆく光に向かって、怒れ、怒れ。
最期を迎える賢人たちは暗闇こそが正しいと知っているが、彼らの言葉が電光を発することはないのだから、彼らはあの穏やかな夜におとなしく身を任せることはない。
儚い行ないが緑の入り江でどれほど明るく躍動したかもしれないと最後の波を前にして叫ぶ善人たちよ、
消えゆく光に向かって、怒れ、怒れ。
荒れ狂う者たちは逃げ行く太陽を捕まえ謳歌し、そして学ぶ、遅すぎたと。
逃げ行く太陽に悲観するのだ。
あの穏やかな夜におとなしく身を任せてはいけない。
死期が近づいた威厳を持った者たちの眩い光景を見て、盲目と化した瞳が流星のように輝き煌びやかであるように、
消えゆく光に向かって、怒れ、怒れ。
そしてあなた、私の父よ、その悲しみの絶頂にいる私を荒れ狂う涙で呪い、祈ってくれと願う。
あの穏やかな夜におとなしく身を任せてはいけない。
消えゆく光に向かって、怒れ、怒れ。

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この『Do not go gentle into that good night』は、作者ディラン・トマスの最も有名な詩のひとつで、死に瀕した父親を見守り、嘆願する子供の様子を書いたものです。

 

 

あ、もう一つ発見がありました。この映画では、アメリカもインドも軍はなくなっている。軍事にかけられる財源はなく、食糧のことが最重要になっている。確かに、地球では生きていけないなら、争っても仕方ないですね。

ここまでいかなければ争うことをやめない、まるでシェイクスピアのロミオとジュリエットの両家の争いのように。

物理学者が考える未来は、クールだなあと思いました。

 

それでは、また明日。