映画「女神の見えざる手」にドハマりしてしまった私ですが、その理由は二つあります。

一つは、映画の中で話されている英語が気持ちいいこと。

私の英語の理解力はまだまだなので、偉そうなことは言えませんが、内容的に議論が多いので、明確な表現が多いのではないかと思います。

早口でまくし立てるように話しているので、ほとんど理解できてないですが、会話の中にwhat,thatなどの関係代名詞がちゃんと入ってる感じがします。

それが耳に入ってくると、なにかメリハリがあって気持ちいいんですね。これは初めて感じた感覚でした。

 

それともう一つは、主人公の行動スタイルがDiSCでいうところの典型的なDスタイルだと感じるところです。

DiSCとは、人の外に現れる傾向を分析して、その奥にある価値観や欲求を理解し、その人その人に会ったコミュニケーションを効果的することを目指しているものなんですが、Dスタイルとは、その基本的な四つのスタイルの中の一つです。

ただ、人は単純ではなく、すべてのスタイルを併せ持っているのと、そこに価値観からくる優先事項も影響してくるので、一人として同じスタイルのひとはいないと言えます。

 

それでは、主人公のエリザベスはどんなところがDスタイルなのでしょう?

私が思うに

まずは、勝つということが最優先事項になっている。 それも大勝利であること。

結果を出すためなら、手段を選ばない。

自分の中にプランがあり、部下や上司に指示してどんどん動かして行く。

誰にも相談せずに動いて、事後報告。

なんでもスピードが速い。

能力がある部下を信頼する。

食事は楽しむというより、必要だから仕方なく食べる。錠剤があればいいと思っている。

新しいチームになったときにメンバー自己紹介は時間の無駄という発言。

他者の気持ちに配慮がない。

最大の効果を狙う。そして一つ一つきっちりと結果を出していく。

誰もやってないこと(不可能とさえ言われていること)にチャレンジ性を感じ、モチベートされる。

そして、なにより、自分自身がリスクを負うということ。

話し方や仕草、使われる言葉など、細かいところまでみるとまだまだありますが…

このようなスタイルの人が誤解されることとして、

他者が傷ついても平気。

自分のためにしか仕事をしない。

ということがあります。

でも、本当は他者を傷つけたら悩むし、自分の利益しか考えないということではないんですね。

ただ、それ以上に結果を出すことが優先されてしまうのと、独善的な態度から自分のことしか考えていないように思われてしまうのだと思います。

映画では、これらの両面がほんとうにうまく表現されていることに驚きました。

そして、やっぱり私はスカッとさせてくれるDスタイルが好きだなあと思うのでした。

私の中にあるスタイルでもあるので。 笑

 

主演のジェシカ・チャスティンの演技力はほんとすごかった。