昨日のブログで、「話題にする」という意識について触れました。
それでは、私たちが一番話題に上げないものって何でしょうか？
私は、それは今目の前で話している人の「考え」ではないかと思います。
ちょっと思い出してみてください。普段よく人の話を聴いている人でも、聴いている内容は、ほとんどが状況説明にとどまているのではないでしょうか。
「今こんなことが起こっています。」「こんな状況です。」というような、第三者のことや、仕事の環境、問題の原因など。
「それについて、私はこう考えています。」というような話し手の意見や考えが最初から語られることは少ないでしょう。
でも、話し手は意見や考えを持っていないわけではありません。
昨日のブログの最後に、相手の考えを話題にするという姿勢とは、
「相手は、自分とは違う考えを持っている人で、それは話されるまで知ることはできないのだということを忘れていない姿勢」と書きました。
相手が今考えていることを話題にする。
当たり前のようで、実際は抜かしてしまう。
私もかなり意識していないと忘れるこの問いかけ。
「それで、そのことについては今どう思っていますか？」
この問いかけこそが、相手を尊重している証なのだと思います。
相手も自分と同じように、考えを持つ存在なのだと。
