何かを投げ出してしまいたくなる時、それはいったいどんな時だろう…、
誰にでもある、本当は決して投げ出さないんだけど、一瞬逃げ出してしまいたくなる時。
それは、今にも手が届きそうと思ってたことが、実はまだまだ先の方にあると知った時かもしれない。
今まで握りしめていた風船の紐が手からすり抜けて飛んで行ってしまったような
地図ではもうすぐ着くはずなのに、なかなか到着しない初めて歩く道とか
ある程度まで深く潜ると、ある時見えてくるさらに深い深海の闇みたいな
到達点が一瞬にして果てしなく遠くなるような…
自分一人が取り残されたような…

その時感じるのは、足元がグラグラ揺らぎ、頭の中は真っ白、
呼吸は粗くなり、出来ない自分に焦りと不安と無意味感を感じる…

昨日までは自信満々だったことが、一瞬で崩れる時。
でもこれは、今まで積み上げたものが崩れたわけではなく、今まで見えてなかったものが、見えてきたということではないでしょうか
次のステージの扉が、今まさに開いたということ。
拒否されたのではなく、新しく迎え入れられたということ。
それは、突き放されて棄てられたように感じるけど、つかまれる手がそこにあることに気づいてないだけかもしれない。
霧の中で前が見えてなくても、足を交互に出していれば必ず少しずつは進んでいくことを忘れてるだけかもしれない。
投げ出してしまいたくなる時。
それは、
何かに気付きかけてるということ。
確かに成長してるということ。